【2026年版】多重債務でも住宅ローンは諦めなくていい|借金が複数ある人の現実と突破ルート

「借金があると住宅ローンを組めないって本当?」
「多重債務だとなおさら住宅ローンは無理ですよね…」
そのようなご相談が年々増えています。
実際、消費者金融やカードローンが複数ある場合、審査は簡単ではありません。しかし、多重債務=即否決というわけではないのも事実です。
結論として、重要なのは「借入の数」ではなく「中身と事前設計」です。
この記事では、2026年最新の審査傾向を踏まえ、多重債務でも住宅ローンを通すための現実的な突破ルートを解説します。
まず知ってほしいこと|多重債務=住宅ローンNGではない
結論として、多重債務があっても住宅ローンは通るケースがあります。
その理由は、銀行が審査で「借入件数」そのものを重視するのではなく、返済比率・信用情報・完済見込みなどを総合して評価するためです。
国土交通省が公表している「令和6年度民間住宅ローンの実態に関する調査 結果報告書(令和7年3月)」でも、金融機関が融資を行う際に考慮する21項目のうち、「他の借入状況」は中~下位程度に位置付けられています。
つまり、借金があること自体が即NGではないということです。
ただし、借金の額や返済状況によっては住宅ローン審査に影響するのも事実です。特に以下は注意しなければなりません。
- 返済比率が35%を超えている
- 過去5年以内に延滞歴がある
- 消費者金融からの高金利借入が多い
そこでまずは、以下の2つのポイントを参考に、「自分がどの位置にいるのか」を把握することからスタートしましょう。
返済負担率で決まる|2社・3社でも通る基準とは
多重債務でも住宅ローンが通るかどうかは「借入件数」ではなく、返済負担率でほぼ決まります。
金融機関が見るのは、今ある借金、そして住宅ローンを組んだあとも、安定して返済できるかどうかです。その判断基準として使われるのが「返済負担率(年収に対する年間返済額)」になります。一般的な目安は次の通りです。
- 年収400万円未満:30%以下
- 年収400万円以上:35%以下
※金融機関により差はあります
【計算例】
年収500万円 × 35% = 年間175万円(月額約14.5万円)
月約14.5万円以内なら基準内
たとえば、多重債務が2社・3社・4社などの違いがあったとしても、合計返済額+住宅ローンの返済額が上記以内であれば、審査通過のチャンスがあります。
逆に1社からの借金が高額で、返済負担率を超えそうな場合のほうが、審査で落ちる可能性があります。
そのためまずは「借りたい住宅ローンと多重債務の年間返済額が基準となる返済負担率を超えないか」をチェックすることが大切です。
銀行が本当に見ているのは「借金の数」ではない
次に重要なのが、信用情報です。
住宅ローン審査では、CIC・JICC・全国銀行個人信用情報センター(KSC)といった信用情報機関のデータが必ず参照されます。次のような項目がチェックされます。
- 延滞履歴の有無
- 「異動」情報(金融事故)
- 消費者金融の利用履歴
- キャッシング枠の総額
- 勤続年数や雇用形態
この中でも、特に注意すべきなのが「異動情報」です。
異動情報とは、支払いの遅れによって信用力を失っている状態のことであり、この情報がある方は、金融機関から「本当に住宅ローンを返済してもらえるのか」と不審に思われやすくなります。
つまり、借入が3社あっても延滞なしなら通る可能性はあります。しかし、借入1社でも異動情報があれば審査が厳しくなります。
そのため多重債務がある方は、申し込み前に以下の信用情報機関から信用情報を開示し、傷がないかを確認しておくと安心です。
| 項目 | CIC | JICC | KSC |
|---|---|---|---|
| 正式名称 | 株式会社シー・アイ・シー | 株式会社日本信用情報機構 | 全国銀行個人信用情報センター |
| 当てはまる借金の例 | クレジットカード | 消費者金融 | 銀行・信用金庫・信用組合・JAのローン |
| 登録期間 | 最長5年間 | 最長5年間 | 最長7年間 |
| 手数料(Web・アプリ) | 500円 | 700円 | 1,000円 |
| 手数料(郵送) | 1,500円 | 1,960円 | 1,679〜1,800円 |
| 情報開示の時間(Web・アプリ) | 即時 | 1〜3営業日程度 | 最短3〜5営業日 |
| 情報開示の時間(郵送) | 通常10日前後 | 申込書到着から7〜10日 | 通常1週間〜10日 |
| 公式アプリ | なし | あり | なし |
※多重債務がある方は原則「3機関すべて」の開示をおすすめします。
あなたはどのレベル?多重債務の住宅ローン通過の可能性
多重債務といっても、状況によって通過可能性は大きく変わります。大切なのは「今申し込むべきか」「整えてから動くべきか」を見極めることです。
まずは、ご自身の状況がどのレベルに該当するかを確認してください。
| レベル | 今すべきこと | 状況 | 通過可能性 |
|---|---|---|---|
| レベル1 | 事前診断後に申込可 | 2社・返済比率25%未満 | 高い |
| レベル2 | 一部完済・整理検討 | 3社以上・消費者金融あり | 中程度 |
| レベル3 | 信用回復を優先 | 延滞履歴あり | 低い |
| レベル4 | 別ルート検討 | 債務整理歴あり | 時期次第 |
レベル1|債務2社・返済比率25%未満 → まだ十分可能
この段階は、現実的に住宅ローンを狙える層です。
返済負担率が基準内で延滞もなければ、件数が2社程度でも大きな問題にはなりません。重要なのは、申込前に信用情報を確認し、銀行選びを間違えないことです。戦略的に動けば、そのまま通過できる可能性があります。
レベル2|債務3社以上・消費者金融あり → 事前整理が鍵
借入が3社以上あり、特に消費者金融を含む場合は慎重さが必要です。
返済比率が基準内でも、借入の「質」がマイナス評価になることがあります。一部完済や借換えで社数を減らすなど、事前整理を行えば通過率は改善します。焦って申し込まず、まずは設計を立てることが重要です。
レベル3|延滞歴あり → 今は待つべき段階
過去5年以内に61日以上の延滞がある場合、「異動情報」が登録されている可能性があります。この状態では、多くの金融機関で審査通過は難しいです。
無理に申し込むより、信用情報の回復を待つ方が現実的です。完済後、記録が消える時期を見極めることが最優先です。
レベル4|債務整理歴あり → 住宅を守る別ルート
任意整理・個人再生・自己破産の履歴がある場合、一定期間は住宅ローンが難しくなります。ただし、すべてが不可能というわけではありません。
経過年数や金融機関の選び方によっては道はあります。通常審査とは異なる「別ルート戦略」を検討する段階です。
紹介したレベルはあくまで目安です。さまざまな条件が住宅ローンの審査に影響するため、1つでも借金がある方はもちろん、絶対に審査を通過したいという方は、住宅ローン戦略のプロに無料相談するのがおすすめです。
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借金を住宅ローンに上乗せできる?現実を正直に解説
「今ある借金を住宅ローンに組み込めませんか?」
これは多重債務の方から最も多い質問です。結論から言うと、ケースによっては可能ですが、基本は難しいと考えるべきです。
住宅ローンは本来「住宅取得のための資金」です。
よって、消費者金融やカードローンの残債をそのまま上乗せすることは、金融機関側にとってリスクが高く、慎重に判断されます。ただし、状況次第では「実質的に整理できる形」になることもあります。
住宅ローンに借金を組み込めるケース
完全な借金上乗せは一般的ではありませんが、以下のようなケースでは可能性があります。
- 借金が「住宅購入に関連するローン」である場合
- 自動車ローンなど用途が明確で残高が少ない場合
- 事前に一部完済し、残額が軽微な場合
一方で、消費者金融やリボ払い残高をそのまま住宅ローンへ移すことは、ほとんどの銀行で認められていません。
銀行が嫌う借金の種類(消費者金融・リボなど)
住宅ローンの審査では、借金の件数よりも「借入の種類」が重要です。金融機関が特に警戒するのは、次のような借入です。
- 消費者金融(無担保・高金利)
- クレジットカードのリボ払い
- キャッシング枠が大きいカード
- 使途不明のフリーローン
これらは「資金管理に不安あり」と判断されやすくなります。逆に、教育ローンや自動車ローンなど目的が明確な借入は、まだ説明が可能です。
同じ300万円でも、教育ローン300万円とリボ払い300万円では評価が違うという点を理解しておきましょう。
「一本化すれば通る」は本当か?
「借金をまとめれば住宅ローンに通る」と言われることもあります。結論は、半分正解で、半分誤解です。
確かに、
- 借入件数が減る
- 毎月返済額が下がる
- 管理がシンプルになる
というメリットはあります。
しかし、一本化しても返済負担率が下がらなければ意味がありません。また、一本化直後に住宅ローンを申し込むと「資金繰りが厳しい」と判断されることもあります。
重要なのは、一本化することではなく、審査基準をクリアする設計になっているかどうかです。闇雲にまとめる前に、「今動くべきか」「整理後に動くべきか」を見極めることが欠かせません。
また、借金の種類別に審査への影響を整理した解説記事もあります。通る借金・難しい借金の違いを確認しておきましょう。
実際の相談事例|多重債務でも住宅ローンはこう判断された
事例1|借入7社・総額175万円でも「満額2,930万円承認」
- 28歳・正社員(勤続1年3ヶ月)
- 年収:330万円
- 家族構成:ご本人(奥様)+ご主人
- 家賃:102,000円
- 借入:7社 合計175万円
- 月返済:85,400円
カード・分割払いを含む7社からの借入があり、「この状態で住宅ローンは無理では」と不安を抱えてのご相談でした。さらに今回は奥様単独名義での申し込みという条件付き。
そこで、返済状況と信用情報を精査し、金融機関の選定を最適化。既存債務を住宅ローンに組み込む設計により、月々187,400円(家賃+返済)→93,014円へ圧縮しました。
結果として、2,930万円の満額承認となりました。
事例2|借入総額496万円 → 自営業・49歳でも満額承認
- 49歳・自営業(勤続6年4ヶ月)
- 年収:518万円
- 家族:奥様+お子様2人
- 家賃:94,000円
- 借入:車ローン・消費者金融等 合計496万円
- 月返済:96,700円
- 奥様借入:26万円
「年齢的にも、自営業だし、借入も多い…もう無理では」と半ば諦めてのご相談でした。
世帯全体の返済状況を整理すると、毎月の返済+家賃で210,700円を支払っている状況。収支バランスは決して悪くなく、設計次第で返済負担は抑えられる状態でした。
金融機関を慎重に選定し、世帯年収ベースで審査を実行。結果として、4,650万円満額承認を実現されました。
事例3|ブラック(異動履歴あり)→ 4,820万円承認
- 32歳・正社員(勤続5年8ヶ月)
- 年収:560万円
- 家族:奥様+お子様2人
- 過去:教習費分割払いの滞納歴あり
- 信用情報:異動記載あり(解消済)
大型免許の取得費用(分割払い)を滞納し、信用情報に「異動」記載がある方からのご相談です。「ブラックだから住宅ローンは無理」だと諦めかけていらっしゃいました。
延滞が解消された日と現在までの経過期間を確認したところ、すでに解消から一定期間が経過しており、現在は安定した勤務・年収状況であることがわかりました。
その基準に合う金融機関へ申し込みを行い、無事に4,820万円の承認となりました。
多重債務があっても住宅ローンが通った人の共通点
多重債務があっても住宅ローンが通る人と、落ちる人には明確な違いがあります。その差は「借金の有無」ではありません。
結論から言うと、通る人は準備してから動いています。
無計画に申し込む人ほど、仮審査で落ち、信用情報に履歴を残してしまうため、ここでは、その違いを具体的に解説します。
通った人がやっていた3つの事前準備
住宅ローンに通った多重債務者が共通して行っている準備は、次の3つです。
① 返済負担率を事前に計算していた
自分の年収と年間返済額を把握し、基準内か確認する
② 信用情報を開示していた
CIC・JICC・KSCを確認し、異動がないことを確かめる
③ 不要な借入を減らしていた
少額のカードローンやキャッシング枠を整理してから申し込む
ポイントは、「申し込んでから考える」のではなく、通る状態を作ってから動いていることです。通る可能性が見えないまま審査を受けようとするのは危険です。
落ちた人の共通パターン
一方で、審査に落ちる人には次の特徴があります。
- 返済負担率を計算していない
- 消費者金融を残したまま申し込み
- 信用情報を確認せずに仮審査へ進む
- 直前に借換えや一本化を実行する
特に多いのが、「とりあえず仮審査に出してみる」という行動です。
仮審査に落ちると、その履歴は約6ヶ月残ります。その間は他行審査にも影響が出ることがあるので、準備不足での申し込みは可能な限り避けなければなりません。
審査で逆転する人の特徴
多重債務でも最終的に通過する人には、共通する姿勢があります。それは「自分の状況を正確に把握し、専門的な視点で設計し直していること」です。
以下のように、戦略的な動きができる人は、多重債務を抱えていても逆転できます。
- 一部完済で社数を減らす
- 返済額軽減型の繰上返済を選ぶ
- 通りやすい金融機関を選定する
「自分では戦略を立てられない」という方も、プロの相談サポートを活用すれば、手軽に住宅ローン審査の準備ができます。借金を抱えており住宅ローンに不安を感じている方は、まず無料相談をご利用ください。
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今すぐできる「審査通過率を上げる7つの具体策」
住宅ローン審査は「点数制」ではなく総合判断です。つまり、多重債務のようなマイナス要素があっても、他で補える可能性があります。
以下に、今すぐ実行できる具体策を整理します。
| 具体策 | なぜ有効なのか | 優先度 |
|---|---|---|
| ① 返済負担率を30〜35%以内に抑える | 審査の基準ラインをクリアできる | ★★★★★ |
| ② 少額ローンを完済して社数を減らす | 印象と評価が改善する | ★★★★☆ |
| ③ 信用情報を3機関すべて開示する | 異動や延滞の有無を事前確認できる | ★★★★★ |
| ④ キャッシング枠を減額・停止する | 潜在的借入リスクを下げられる | ★★★☆☆ |
| ⑤ 申込前6ヶ月は新規借入をしない | 信用スコア悪化を防ぐ | ★★★★☆ |
| ⑥ 頭金を増やす | 借入額を抑えられる | ★★★★☆ |
| ⑦ 金融機関を戦略的に選ぶ | 審査基準の違いを活かせる | ★★★★★ |
特に重要なのは、①返済負担率の管理と③信用情報の確認です。この2つを押さえるだけで、無駄な審査落ちを防ぐことができます。
しかし、実行している人は意外と少ないのが現実です。それは「自分で計算できないから」「確認する時間がないから」などの理由が関係しています。
もし自身で対応できないなら、長時間悩み続けるのではなく、短時間で問題を解決するために、住宅ローン相談をしてみるのがおすすめです。
多重債務の住宅ローンは「事前設計」で決まる
ここまで読んでいただいた通り、多重債務でも住宅ローンが通る可能性はあります。しかし、その成否を分けるのは「借金の数」ではなく、申し込む前の設計です。
住宅ローン審査は一度落ちると、半年程度は履歴が残ります。つまり、「やり直しが効きにくい審査」です。
だからこそ重要なのが、現状を把握し、必要であれば改善するという手順です。ここでは、失敗を避けるために知っておくべきポイントを整理します。
審査前にやってはいけない行動
多重債務の方がやりがちな失敗は、「焦りからの申し込み」です。特に注意すべき行動は次の通りです。
- 返済負担率を計算せずに仮審査へ出す
- 消費者金融を残したまま申し込む
- 直前に借換えや一本化を行う
- 新規カードやローンを作る
仮審査に落ちると、その情報は約6ヶ月残ります。その間は他行審査も通りにくくなる可能性があります。準備不足の申し込みは、「可能性があった案件」を潰してしまうこともあります。
銀行選びで結果は変わる
住宅ローンは、どの銀行でも同じ基準で審査しているわけではありません。次のように、同じ状況でも、出す銀行によって判断が変わることがあります。
- 都市銀行 → 属性・信用情報を厳格に見る傾向
- 地方銀行 → 取引実績や地域性を重視するケースあり
- ネット銀行 → スコアリング重視
- フラット35 → 団信条件が柔軟な場合あり
多重債務の場合は、「どこに申し込むか」が結果を左右します。順番を間違えると、本来通る可能性があった金融機関も難しくなります。
独断で動くと失敗する理由
多重債務の住宅ローン審査は、単純な借入相談ではありません。信用情報・返済設計・銀行特性が絡む「戦略を必要とする案件」です。
もし自分の判断だけで動くと、次のような失敗につながります。
- 早すぎる申込み
- 不利な銀行選定
- 改善前の審査突入
ですが逆に言えば、現状を整理し、適切な順番で動けば審査通過の可能性が残ります。多重債務でも住宅ローンを目指すなら、感覚ではなく設計で動くことが重要です。
そのため、まずは住宅ローン相談のプロに、「今の借金で借入できるのか」「どの金融機関なら通りやすいのか」を相談してみるのがおすすめです。
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まとめ|多重債務の住宅ローンは「事前設計」で決まります
多重債務があっても、住宅ローンは必ずしも不可能ではありません。重要なのは、借金の件数ではなく、返済負担率・信用情報・銀行選びを踏まえた「事前設計」です。
焦って申し込むのではなく、現状を正確に把握し、整えてから動くことで可能性は大きく変わります。まずはご自身の状況を整理し、通過できるルートを確認することから始めましょう。
執筆・監修
この記事は、年間相談実績700件以上の「住宅ローンの相談室 編集部」が執筆をしております。掲載している情報は、国土交通省・住宅金融支援機構などの公開情報をもとに、適切な編集を行っております。